【5月20日 AFP】スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)は19日、現役時代に同クラブの主将を務め、今季限りでセルタ(Celta de Vigo)の監督を退任したルイス・エンリケ(Luis Enrique)氏を新指揮官に指名した。

 44歳のルイス・エンリケ氏は、1996年にレアル・マドリード(Real Madrid)を退団したあと、バルセロナで8年間を過ごし、通算300試合に出場し109得点を記録している。また、FCバルセロナB(FC Barcelona B)でも3年間指揮官を務め、輝かしい成績を残している。

 ヘラルド・マルティーノ(Gerardo Martino)監督の下で、6季ぶりに主要大会で無冠に終わったバルセロナの理事会は、わずか1シーズンで同氏を退任させ、2012-13年シーズン以来のタイトル奪還をエンリケ氏に委ねる。

 同クラブは声明で、「FCバルセロナの理事会は、ルイス・エンリケ氏をチームの新監督とすることを決定した」と述べ、2年契約を結ぶことと、21日に正式な就任会見を行うことをつけ加えた。

 さらに声明では、「闘争心の強い彼の姿勢は、すぐにファンの堅固な支持を得ていた。彼は多才で、大きな得点を決める嗅覚、そして高い技術を持ち、チームにとって欠かせない選手だった」と続けている。

 FCバルセロナの最初の3年間で、ルイス・エンリケ氏はリーグ優勝2回、スペイン国王杯(Copa del Rey)制覇2回、そしてUEFAカップウィナーズカップ(UEFA Cup Winners' Cup)、UEFAスーパーカップ(UEFA Super Cup)でも優勝を経験している。

 2008年に、ジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)氏の後任としてバルセロナBの監督に就任すると、2年目にはチームを11季ぶりとなる2部昇格に成功させた。

 2013年6月には、セルタの監督に就任し、チームを今季1部リーグ9位に導いている。(c)AFP