■コウモリのフンが鍵に

 アーチャー氏によると、化石が見つかった場所は、1700万年前は生物多様性豊かな広大な熱帯森林の中の洞穴だったとされる。同氏は「水たまりはコウモリの排泄物によって常に養分が豊富な状態だった。小さなカイムシ類はその水たまりに繁殖していた」と説明した。

 絶滅したコウモリ種と、それらのコウモリが古代のリバースレーの環境の中で果たした役割を専門に研究する同じくニューサウスウェールズ大学のスザンヌ・ハンド(Suzanne Hand)氏は、コウモリの排泄物が絶えず落ちていたことで、カイムシ類が住む水は高濃度のリンを含むようになり、それが軟組織の石灰化を促進したと考えていると述べた。(c)AFP