【5月14日 AFP】2009年に亡くなった米歌手、マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)さんの未発表作品8曲を収録した新アルバム「Xscape(エスケイプ)」が前週末から週明けにかけて、欧米各国で発売された。

 収録曲は、「ポップスの帝王」として君臨した40年に及ぶ軌跡の中で、「スリラー」(82年)や「バッド」(87年)といった大ヒットアルバムに収録されなかった未発表曲の中から選ばれた。ジャクソンさんのボーカル音源を生かしつつ、米国人ラッパーのティンバランド(Timbaland)など一流のプロデューサー陣が楽曲を「コンテンポライズ(現代化)」した。

 エグゼクティブ・プロデューサーを務めたエピック・レコード会長兼CEOのL.A.リード( L.A. Reid)氏は、米NBCテレビの番組「トゥデイ(Today)」に出演し「マイケルが歌を残した(未発表)曲を完全に、徹底的に、何度も聞いた──それが私の道案内だった。中でも素晴らしいメロディーを持ち、今でも説得力があると私が思ったものを選曲した」と語った。

 米国ではすでに、マイケルさんの死後の2010年に発表された「Michael」を越える評価も出ている。米ロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)紙は「初めからそこにあったのは、彼の声だった…死後5年近く経つ今も、彼の声はここにある。このニューアルバムでは最高に力強い」と評している。

 ティンバランドは米音楽誌ビルボード(Billboard)に対し「今日のポップ界で流行っている何とでも競争できる」と太鼓判を押している。(c)AFP/Michael THURSTON