【5月13日 AFP】米疾病対策センター(Centers for Disease Control and PreventionCDC)は12日、米国内で2例目となる中東呼吸器症候群(Middle East Respiratory SyndromeMERS)の患者を確認したと発表した。

 MERSウイルス感染が確認されたのはサウジアラビア在住の医療従事者で、同国のジッダ(Jeddah)を5月1日に発ち、空路で英ロンドン(London)に飛んだ後、米国のボストン(Boston)、アトランタ(Atlanta)、そしてフロリダ(Florida)州オーランド(Orlando)へ渡っていた。

 患者の氏名や性別は明らかにされていないが、CDCによると現在フロリダの病院に入院中で、経過は「良好」だという。患者は家族に会うためにフロリダを訪れ、8日に入院していた。

 CDCは現在、患者が利用したフライトに搭乗していた乗客500人以上との連絡を試み、体調を崩した人がいないかを調べている。

 先週に確認された米国初のMERS感染者も医療従事者で、4月末にサウジアラビアの首都リヤド(Riyadh)を訪れていた。インディアナ(Indiana)州保健当局によると、この患者は「完治」したとみなされ、入院していた州内の病院を10日に退院している。(c)AFP