【5月12日 AFP】フィリピンの検察当局は12日、南シナ海(South China Sea)で前週、拿捕(だほ)した中国漁船の乗組員らを、環境犯罪のかどで訴追した。中国側は、乗組員らが訴追されれば、両国関係に深刻な影響が出るだろうと警告していた。

 海上交通路の要であり、また膨大な天然ガスや石油の埋蔵量が見込まれるとして戦略的に重要な南シナ海では最近、近隣諸国間の対立が一触即発状態にある。

 検察官のアラン・ロス・ロドリゲス(Allan Ross Rodriguez)氏がAFPに語ったところによると乗組員らは、フィリピン警察が拿捕した漁船に大量のウミガメを積んでいたとして拘束され、保護種の密漁および捕獲を禁止する法に違反したとして訴追された。有罪となった場合には、巨額の罰金刑と最高20年の実刑が科される可能性がある。(c)AFP