【5月12日 AFP】先週投票が行われた南アフリカ総選挙は、与党・アフリカ民族会議(ANC)が得票率62.15%で圧勝し、5期連続の政権維持に成功した。再選をほぼ確実にした現職のジェイコブ・ズマ(Jacob Zuma)大統領(72)は10日、選挙の勝利を故ネルソン・マンデラ(Nelson Mandela)元大統領にささげると述べた。

 ANCは400議席中、249議席を確保。中道派の最大野党の民主同盟(DA)は得票率22.23%で89議席だった。一方、急進左派の新党・経済的解放の闘士(Economic Freedom Fighters、%%EFF%%)が6.35%を得票し、議席を得た。投票率は73%を超えた。

 選挙結果が明らかになった10日は、アパルトヘイト(人種隔離政策)が撤廃されマンデラ氏が初の黒人大統領に就任してからちょうど20年目に当たる。

 ズマ大統領は、ANCの得票率の高さについて、白人支配が終わって以降5期連続の政権運営に対する「圧倒的な信任」だとコメント。マンデラ氏の愛称「マディバ(Madiba)」を用い、「この勝利をマディバの思い出に捧げる」と勝利宣言した。(c)AFP/Johannes MYBURGH