【5月12日 AFP】アフリカ中部コンゴ(旧ザイール)の首都キンシャサ(Kinshasa)で11日、サッカーの試合中に乱闘が発生し、15人が死亡、21人が負傷した。事態の鎮静化を図った警官隊が観客に向けて催涙弾を発射したという。

 乱闘が起きた試合は、地元の人気サッカークラブ「ASV Club」と南東部ルブンバシ(Lubumbashi)の強豪クラブ「TPマゼンベ(TP Mazembe)」とのプレーオフ。

 国連(UN)が設立したラジオ局、ラジオ・オカピ(Radio Okapi)や国営テレビの報道によると、先制されたASV側のサポーターがピッチに物を投げ込み始め、審判が試合をたびたび中断する事態となったという。

 試合が終了する頃には投石が飛び交い、観客席で乱闘が発生。警察が観客に向けて催涙弾を発射すると、観客席で将棋倒しが起きて「スタジアムは混乱に陥り、壁が倒壊した」という。

 15人の死因は現在のところ不明で、キンシャサ州当局が責任の所在を追求している。という。両チームの試合では以前にも衝突が起きており、スタジアムには多数の警察官が配置されていた。(c)AFP