南スーダン、停戦後も戦闘 内戦終結の希望遠のく
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【5月12日 AFP】南スーダンの政府と反政府勢力は11日、停戦合意を発効後わずか数時間で破ったとして、互いに相手側を非難した。これにより、5か月にわたり続く内戦の終結への希望は早くも打ち砕かれた。
反政府勢力は、サルバ・キール(Salva Kiir)大統領に忠誠を誓う政府軍兵士らが、ベンティウ(Bentiu)近郊を含む油田地帯の2つの州の反政府勢力拠点に対し地上攻撃と一斉砲撃を開始したと主張。「これらの(停戦合意)違反は、キール大統領が不誠実である、または自分の軍隊を統率できていないことを示している」と指摘している。
一方の政府側は、反政府勢力が最初に攻撃を仕掛けたと主張。午前に起きた戦闘で27人前後の兵士が死亡したとしている。キール大統領はさらに、9日にエチオピアの首都アディスアベバ(Addis Ababa)で調印した停戦協定に反対しているとして、反政府勢力を率いるリヤク・マシャール(Riek Machar)前副大統領を非難した。
政府軍と反政府勢力のいずれにも所属しない目撃者らによると、戦闘はユニティ(Unity)州の州都ベンティウ周辺で11日夜明け頃に発生したが、どちらが最初に発砲したかは分からないという。(c)AFP/Waakhe Simon Wudu by Waakhe Simon Wudu