【5月11日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)、2014年のドラフトが行われた10日、2月に同性愛を公表したマイケル・サム(Michael Sam)がセントルイス・ラムズ(St Louis Rams)から7巡目で指名された。

 これによりサムは、同性愛を公表後にNFL球団に指名された史上初めての選手となった。

 米ミズーリ大学(University of Missouri)のディフェンシブ・エンドを務め、2月に同性愛を公表していたサムは、歴史的な瞬間の到来まで、苦痛に感じるほどの長い時間を待たされた。

 それでも、米国最大の人気スポーツで、新星たちが各チームに割り当てられる毎年恒例のドラフト最終日、サムは全体249位でラムズから指名された。

 ミズーリ大学4年時に11.5サック、19ロス・タックルを記録したサムは、オールアメリカンのファーストチームに選出され、またサウスイースト・カンファレンス(SEC)の最優秀守備選手も受賞していた。

 しかしながら、NFLの各チームが若手の才能を見極めるスカウティング・コンバインで、サムは思うようなプレーを見せることができず、ドラフトでの株は下がっていた。

 それに加えて、188センチ、116キログラムとNFLのディフェンシブ・エンドとしては小さいサムは、リーグ加入後はアウトサイド・ラインバッカーへのコンバートも見込まれている。

 こうしたことから、識者はサムの指名が6巡目以降になるだろうと予想しており、実際、最終7巡目も終了間際、最後の256位まであと7人となったところで指名された。

 サムはまだラムズで居場所を確保したわけではないが、今週前半にはすでにクレジットカード大手のビザ(Visa)と1つ目のCM契約を結んでいる。(c)AFP