オバマ政権の自虐ギャグも、米ホワイトハウス記者会の夕食会
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【5月4日 AFP】米ワシントンD.C.(Washington D.C.)で3日夜、毎年恒例のホワイトハウス記者会主催夕食会(White House Correspondents' Association Dinner)が開催され、バラク・オバマ(Barack Obama)大統領は看板政策である米医療保険制度改革(通称オバマケア、Obamacare)に絡めた冗談を飛ばし、政界のライバルやニュース専門チャンネルを皮肉った。
登壇したオバマ大統領は、オバマケアの登録サイトで当初障害が発生したことに言及し、「わたしのスローガンは(初めて大統領選に臨んだ)2008年には『イエス・ウィ・キャン(Yes We Can)』だったが、13年には(コンピューターを再起動するショートカットの)『Control+Alt+Delete』だった」などと軽口をたたいた。
終盤には、ビデオ再生中に技術的なトラブルが発生したという設定で、オバマケアの登録サイトの障害の責任を取る形で辞意を表明したキャスリーン・セベリウス(Kathleen Sebelius)厚生長官が登場し、ビデオのトラブルを解決してみせるという演出もあった。
オバマ大統領はまた、CNNが、消息を絶ったマレーシア航空(Malaysia Airlines)MH370便関連のニュースを他のニュースの放送時間を削って包括的に報道したことを踏まえ、「(アジア歴訪で訪問した)マレーシアから帰ってきたばかりだが、そこまで遠くに行かなければCNNに報道されない」と語り、「(CNNの記者は)自分が着席するテーブルをまだ探していると思う」と笑わせた。
「オタクのダンスパーティー(nerd prom)」の異名を取る同夕食会は、ワシントンD.C.で活動するトップクラスの記者が、有名人や政界の影の実力者らと一堂に会する催しで、大統領夫妻も出席する。
俳優のロバート・デ・ニーロ(Robert de Niro)氏やパトリック・スチュワート(Patrick Stewart)氏らも出席した今年の夕食会は、内輪の冗談と、オバマ大統領やコメディアンのジョエル・マクヘイル(Joel McHale)氏らが繰り出す辛口のジョークが満載だった。(c)AFP