【5月3日 AFP】女子テニスのクルム伊達公子(Kimiko Date Krumm)は、43歳となった今も引退については考えていないことをAFPに明かし、長くプレーするためなら冷凍保存されても構わないとしている。

 一時は世界ランク4位にまで上り詰めたクルム伊達だが、全仏オープンテニス(French Open 2014)を控え、度重なる故障に苦しめられており、映画『オースティン・パワーズ(Austin Powers)』の主人公のように冷凍保存され、2020年開催の東京五輪で解凍されるというアイデアは魅力的だとおどけてみせた。

 都内のジムでトレーニングを行う前にインタビューに応じたクルム伊達は、「眠って起きたら昨日のまま、というのであれば良いのに」としながらも、「若くなることはないですから」と話している。

 両脚の故障箇所を指さし、「これはメキシコで、これはマレーシア、そしてこれが韓国」と説明したクルム伊達は、「年齢を重ねるごとに大変になる」と語った。

 1995年にキャリア最高位を記録したクルム伊達は、現在も変わらず戦い続け、いつまで現役を続けられるのかという不安がたまに頭をよぎるとしながらも、今のところ引退は考えていないことを明かしている。

 世界ランク84位のクルム伊達は、「来年?それすらも遠い道のりです」と笑顔で答え、「もうたくさんだと思って、(引退について)考えたこともありますが、とりあえずはそういった感情も乗り越えてきました」と述べた。

「私の年齢を口にする人に対しては、何も感じていません。もちろん、試合後の回復は遅くなっているし、翌日の疲れもひどくなっています。ホテルへの帰り道でも痛みを感じるし、水風呂が効かないこともあるんです」