【5月1日 AFP】米SNS大手フェイスブック(Facebook)は4月30日、フェイスブック経由で公開する情報の範囲を管理できる新機能を発表した。約1700人の聴衆が集まったフェイスブックの開発者会議「f8」で共同創設者、マーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)最高経営責任者(CEO)が明らかにした。

 ザッカーバーグ氏は長らく、オンラインでは実名を使うべきだと説いてきた。だがフェイスブックは今回、その方針を大きく転換させ、フェイスブック経由で他社製のアプリを匿名で利用する機能を提供する。

 また、どのアプリがどのデータにアクセスできるかを管理する機能や、「友達」が自分の投稿をどのように扱うことができるかを制限する機能も提供されるという。

■サードパーティー製アプリへの「匿名ログイン」機能

 フェイスブックの声明によると、新機能の「匿名ログイン」は、フェイスブックの登録情報を公開することなく、新しいアプリを利用することができる機能で、「アプリへの情報提供を不安視する人もいて、アプリに提供する個人情報の選択と管理をしたいという要望がある」と説明している。

 フェイスブックはまた、アカウントにひも付けされたサードパーティー製のアプリを管理・削除することが容易となる「ダッシュボード機能」を数週間以内に提供するという。

 他方、ユーザーがフェイスブックで公開している情報に基づいて、他社製のアプリに広告を提供するサービス「フェイスブック・オーディエンス・ネットワーク(Facebook Audience Network)」も披露されている。(c)AFP/Glenn CHAPMAN