【4月30日 AFP】パキスタン政府は29日、電気料金の未納を理由に、国会議事堂や首相官邸、大統領官邸を含む主要庁舎への送電を停止した。

 これまで政府庁舎に対しては、電気料金が未納でも対応策などはほとんど取られてこなかった。しかし今回、アビド・シェール・アリ(Abid Sher Ali)水利・電力相は電気代の未納分を「分け隔てなく」回収する方針を打ち出し、多額の滞納がある「議員宿舎、議事堂、大統領官邸への送電を直ちに停止するよう命じた」と発表した。

 政府庁舎の電気料金を支払う立場の首都開発庁(Capital Development Authority)が、イスラマバード電力供給公社(IESCO)に納めるべき滞納分は、23億6000万ルピー(約24億5000万円)に上る。また大統領官邸は2800万ルピー(約2900万円)、議員庁舎は2000万ルピー(約2080万円)の電気代が未納だという。今回送電を停止される政府庁舎は100を超えるという。(c)AFP