【4月29日 AFP】北朝鮮は29日午後2時(日本時間同)ごろから、黄海(Yellow Sea)上の軍事境界線に当たる北方限界線(NLL)付近で砲撃訓練を行った。韓国は、砲弾が北方限界線を越えて韓国側に着弾すれば厳しい対応を取ると警告した。

 韓国国防省によると、北朝鮮は同日、砲撃訓練を実施すると事前に通告していた。韓国の聯合(Yonhap)ニュースは韓国軍のジェット戦闘機が北朝鮮との境界付近をパトロールするため緊急発進したと伝えた。

 現場海域に近づかないよう漁船に警告が出されたほか、北朝鮮との境界に近い延坪島(Yeonpyeong Island)と白ニョン島(Baengnyeong Island)では当局が住民に、自宅を出てシェルターに避難するよう呼び掛けた。白ニョン島の当局者はAFPの取材に、遠くから砲撃の音が聞こえると語った。

 北朝鮮は先月31日にも砲撃訓練を実施し、多数の砲弾が韓国側に着水したため韓国軍が応射していた。(c)AFP/Jung Ha-Won