【4月28日 AFP】27日に行われたスペイン1部リーグのビジャレアル(Villarreal CF)対FCバルセロナ(FC Barcelona)戦で、CKを蹴りに向かったバルセロナのダニエウ・アウベス(Daniel Alves)にバナナが投げつけられ、アウベスがそれを食べるという一幕があった。

 アウベスは落ちたバナナを手に取って実を口に放り込み、そのままCKに臨んだ。セビージャFC(Sevilla FC)時代を合わせてスペインリーグで11年プレーしてきたアウベスは、以前から人種差別の標的にされていた。

 アウベスは、「11年間スペインにいるが、こういうことは11年の間ずっと同じだ。こういう程度の低い連中のことは笑ってやるしかないんだ」とコメントした。

「これからも状況は変えられないだろう。だからほとんど冗談だと思って笑いとばす以外にない」

 かつてバルセロナに在籍したこともある元イングランド代表のギャリー・リネカー(Gary Lineker)氏は、ツイッター(Twitter)に、「アウベスの対応はまったくもって見事だった。人種差別をする輩を完璧にこけにしてやった」と投稿した。(c)AFP