【4月26日 AFP】南スーダンで25日、クーデターを企てたとして国家反逆罪などの罪に問われていた前副大統領派の4人が釈放された。大統領派と前副大統領派の間で約4か月にわたって続いている内戦状態を終わらせる狙いがある。

 サルバ・キール(Salva Kiir)大統領は、釈放は「和平への代償」だと述べるとともに、「彼らを絞首刑にしても、(内戦で)死亡した人たちへの償いにはならない」と語った。また、国民に対し、釈放された4人を尊重するよう求めた。

 大統領はまた、「釈放は(内戦状態を終わらせる)唯一の方法だ。全国民が力を合わせ、努力しよう」と呼び掛けた。裁判所が出した命令には、釈放は「国民の間の和平と和解を促進するため」と記載されている。

 一方、大統領は釈放された4人に国内にとどまるよう命じ、「刑事裁判の手続きが見直されれば再び拘束する可能性もある」と警告した。

 内戦状態に陥った南スーダンでは、暴力や残虐行為が拡大を続けており、国連(UN)が双方の内戦当事者に制裁を科す可能性も出ている。4人の拘束は和平交渉の大きな障害となっていた。(c)AFP/Waakhe Simon WUDU