【4月26日 AFP】シカの仲間だがハムスターほどの大きさしかないジャワマメジカ(tragulus javanicus)の赤ちゃんが今月9日、スペイン南部マラガ(Malaga)近くの自然公園ビオパルク・フエンヒロラ(Bioparc Fuengirola) で生まれた。

 ジャワマメジカは原産地の東南アジアでは森林破壊の影響で絶滅の危機に瀕しており、欧州ではこの赤ちゃんを含めて43匹がいる。シカと同じようにひづめがあるものの、齧歯類のような小さな体と大きな目のためネズミジカとも呼ばれる。

 赤ちゃんは体重が約100グラムとあまりに小さいためまだ性別が確認できていない。そのため名前も決まっていないが、自然公園の広報担当者はAFPに対して25日、「成長はとても早い」と説明した。「まだ乳を飲むことができず、自分で栄養補給できない状態だが、飼育環境の中で順調に発育している」という。

 ジャワマメジカは成体になると体重約1キロ、ウサギほどの大きさにまで成長する。

 赤ちゃんの母親は2007年から、父親は1年ほど前に仏リール(Lille)から移され、同施設で飼育されている。(c)AFP