【4月25日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は24日、インターネットは「米中央情報局(CIA)のプロジェクト」であると発言し、ロシア国民に対し、米IT大手グーグル(Google)の検索サービス利用への注意を促した。

 プーチン氏は、テレビ放映された若手のジャーナリストらに対するコメントの中で、インターネットはその黎明(れいめい)期からCIAが管理しており、CIAによる監視活動は現在も続いていると語った。「それが現実だ。それが米国人のやり方だ。これはインターネットの黎明期にCIAの特殊プロジェクトとして始まり、現在も発展を続けている」

 ある若い親政府派ブロガーとの質疑応答でプーチン氏は、グーグルのサイト上で入力された情報は「全て米国内のサーバーを経由し、全てが監視されている」と述べた。

 さらに、ロシアで最も多くの人が利用する検索エンジン「ヤンデックス(Yandex)」について、今後さらに厳しく管理統制されるようになる可能性を示唆する不穏な発言もあった。プーチン氏は、ヤンデックスは「納税上の理由だけでなく、他の理由をもってその一部が外国で登記されている」と述べ、同社の資本の一部を外国の投資家が保有していることを指摘。インターネットが外国に管理されることへの懸念を改めて表明した。

 プーチン氏は、ヤンデックスは創業時に幹部に米国人と欧州人を多く採用するよう「圧力」が掛けられていたと指摘。「われわれは国益を守るため断固として闘わなければいけない。このプロセスは現在進行中だ。もちろん、われわれは政府の側からこれを支援する」と述べたが、それ以上の詳細は語らなかった。(c)AFP