■スラビャンスクは再び親露派の手に

 スラビャンスクで取材に当たっているAFP記者によると、郊外で銃声が聞こえた後、特殊部隊の支援の下、複数の装甲車が到着したという。しかし数時間後に装甲車は引き揚げて行き、いったんは後退していた親露派が再び同市を完全掌握した。

 装甲車が撤退した理由は明らかにされていないが、ウクライナ当局側は先に、スラビャンスクでは一般市民が「人間の盾」にされているとして、死傷者を出したくないという考えを示していた。

 ウクライナ内務省は、親露派側に5人の死者が出たと発表していたが、親露派側は2人死亡と伝えている。(c)AFP/Bertrand DE SAISSET, with Maria ANTONOVA in Moscow