【4月24日 AFP】元米プロバスケットボール協会(NBA)のガードで、オールスターゲーム(NBA All-Star game)にも7度出場したトレイシー・マクグレディ(Tracy McGrady)が、右腕投手として独立リーグのシュガーランド・スキーターズ(Sugar Land Skeeters)と契約を結んだことが分かった。23日、球団が発表した。

 現在34歳になるマクグレディは、NBAで16シーズンにわたってプレーし、2004年から2009年と最も長く所属したヒューストン・ロケッツ(Houston Rockets)では、中国バスケット界のスター、姚明(Yao Ming、ヤオ・ミン)ともプレーした。

 そのマクグレディは現在、ヒューストン(Houston)郊外に戻り、野球のアトランティックリーグ(Atlantic League)でのプレーに備えている。同リーグは8球団からなる独立リーグで、他の7球団は米国北東部を本拠地にしている。

 マクグレディは契約について、「この球団の一部となれたことを誇りに思う。このチームの一員になることは私のすべてだし、夢がかなった」とコメントした。

「球場へ行くのが楽しみだし、試合でプレーするだけでなく、ロッカールームでみんなと良い関係を築きたいと思っている。シーズンに乗り出し、新しい旅が始まることにワクワクしている」

 マクグレディは幼少時代に野球をプレーしていたが、引っ越した先の学校が野球をできる環境になかったため、バスケットボールに転向した。NBAでは、1997年から2012年にかけてロケッツ、トロント・ラプターズ(Toronto Raptors)、オーランド・マジック(Orlando Magic)、ニューヨーク・ニックス(New York Knicks)、デトロイト・ピストンズ(Detroit Pistons)などを渡り歩いた。

 NBAで得点王にも2度輝いているマクグレディは、その後2013年にバスケットボールを引退すると、野球転向を表明し、トレーニングを積んで右投げの投手になっていた。

 スキーターズは24日、本拠地でランカスター・バーンストーマーズ(Lancaster Barnstormers)とのシーズン開幕戦を迎える。(c)AFP