【4月23日 AFP】カナダの少女が姉に宛てて投函した手紙が、45年たってようやく配達された。同国の公営カナダ放送協会(CBC)が22日、報じた。

 受取人のアン・ティングル(Anne Tingle)さんがCBCに語ったところによると、手紙は1969年に当時9歳だった妹がアンさん宛てに投函していた。

 届いた手紙はビニールで包まれ、封筒の状態に関するカナダ郵便公社(Canada Post)からの謝罪文が添付されていたが、遅延についての謝罪はなかった。

 謝罪文は「お客様へ。お客様宛ての郵便物が損傷を受けたことは誠に残念です。配送の過程で、現在の状態で発見されました」というものだった。

 また、手紙の投函地はカナダ西部アルバータ(Alberta)州レスブリッジ(Lethbridge)で、宛名は「R・D・ティングル夫妻」だった。宛先の住所には、通りの名称と、誤った番地のみが記載され、「カルガリー(Calgary)市」や同市がある「アルバータ州」の記載もなかった。

 それにもかかわらず、手紙は先ごろ、カルガリー市内にあるアンさんの新居に配達された。なぜ届いたのか分からないというが、郵便局には住所変更届けを提出していたという。

 受け取った手紙の書き出しには、アンさんが2人目の子どもを産んだ後に手伝いに来ていた妹が作った詩が記されていた。(c)AFP