米フロリダで深刻化する「海面上昇」の危機
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■フロリダの地下は「スイスチーズのよう」
マイアミ出身のネルソン議員は、44周年を迎えた「アースデー(Earth Day)」当日に開かれた公聴会で「われわれは、石灰岩とコキナ(貝殻石灰岩)でできた、穴だらけで水が染み込みやすい巨大な基盤の上にいる。堤防を築くことも可能だろうが、何の役にも立たない」と述べた。
また、フロリダ地下地盤について「スイスチーズのよう」と表現し、「今後は、革新的な解決策を編み出す必要がある」と指摘した。
マイアミビーチ(Miami Beach)のフィリップ・レビーン(Philip Levine)市長によると、満潮時に冠水した際、水にひざまで漬かり、歩いて自宅や会社に向かう人々を見ることが多々あるという。
同市長によると、市当局は排水を向上させるために、干満による水位差を調整するバルブと新たな送水ポンプの使用を検討中で、10月の満潮時までにポンプ3台を設置する計画を立てているという。(c)AFP