米モンサント、GM食品への根強い懸念をはねつけ
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■遺伝子組み換え作物に対する根強い懸念
モンサントは除草剤に耐性のあるGM種子も扱っている。栽培したい作物だけが散布された除草剤の影響を受けず、効率的に雑草を枯らすことができるとされている品種だ。
しかし、欧州では遺伝子組み換えに対する消費者の抵抗感が非常に強い。欧州と米国の一部からは、実験用の平皿の上で遺伝子操作された作物が健康と環境に及ぼす悪影響を懸念する声が上がっている。
フレーリー氏はこうした懸念を真っ向からはねつける。同氏は、GM食品は安全だという考えが米国の大部分で受け入れられていることを指摘しながら、インターネット上の誤った情報や恐怖を助長するような動きを防ぐことはできていないと説明した。
さらにフレーリー氏は世界人口、そして中流層の増大に伴う食糧需要の拡大についても触れ、耕作地には限りがあり、単位面積当たりの収量を増やす必要があると強調した。
自社のGM種子に対する需要増加でモンサントは2013年、21%の増収を達成した。今後、研究施設の拡張に4億3500万ドル(約446億円)を投じ、新たに800人の研究者を採用する予定だという。(c)AFP/Juliette MICHEL