【4月18日 AFP】林芳正(Yoshimasa Hayashi)農林水産相は18日、国際司法裁判所(International Court of JusticeICJ)が南極海での日本の調査捕鯨を科学研究を装った商業捕鯨であると判断したことを受けて、南極海での調査捕鯨の新たな計画を策定すると表明した。

 林農水相は記者団に対し、国際司法裁判所の判決をふまえて、今年秋までに国際捕鯨委員会(International Whaling CommissionIWC)に新たな調査計画を提出するために関係省庁と協力して幅広い研究を行うと語った。

■北西太平洋の調査捕鯨は規模縮小で実施

 国際司法裁判所は先月、南極海での日本の捕鯨は商業捕鯨を禁止する条約に違反しているとの判断を下したが、日本が太平洋で行う調査捕鯨についてはこの判断は適応されていない。

 林農水相は、4月26日からの太平洋北西部での日本の調査捕鯨は捕獲頭数を減らして実施すると述べた。

 国際司法裁判所は、正当な科学調査としては日本の捕獲頭数が多すぎると指摘していた。林農水相は、この判決を受けて、第2期北西太平洋鯨類捕獲調査(JARPN II)の規模を縮小して実施することを決めたと説明した。(c)AFP