【4月18日 AFP】(一部更新)世界最高峰エベレスト(Everest、8848メートル)で18日早朝、雪崩があり、ネパール人登山ガイド少なくとも12人が死亡した。エベレストでこれまでに起きた事故で最も死者数の多い事故となった。

 事故にあったのは、今月末からの本格的な登山シーズンを前に、準備のためにテントや食料、ロープなどを運んでいたシェルパ(ネパール人登山ガイド)の一行。

 雪崩は18日午前6時45分(日本時間同日午前10時)ごろ、標高5800メートル付近、クンブ(Khumbu)氷瀑(ひょうばく)へ向かうルート途中の「ポップコーン・フィールド」と呼ばれる場所で発生した。

 ネパール観光省のディペンドラ・パウデル(Dipendra Paudel)氏はカトマンズ(Kathmandu)でAFPの取材に「12人の遺体を雪の中から収容した。雪の中に他に何人埋まっているか、分かっていない」と語った。捜索・救助活動には救助ヘリコプターが出動し、これまでに7人が雪の中から救助されたという。

 ベースキャンプで救助活動に参加するヒマラヤ救助協会(Himalayan Rescue Association)のラクパ・シェルパ(Lakpa Sherpa)氏はAFPの電話取材に、「11人の遺体がベースキャンプに運び込まれるのを確認した。あと3人の遺体が来ると言われている」と語り、死者数が14人に増える可能性を示した。

 カトマンズを拠点とするヒマラヤ登山の専門家として著名なエリザベス・ホーリー(Elizabeth Hawley)氏は、今回の事故はエベレストで起きた登山中の事故としては最も死者数が多い事故だと語った。(c)AFP/Paavan MATHEMA