【4月18日 AFP】アカデミー賞(Academy Awards)受賞女優でコメディアン、トーク番組の司会も務めるウーピー・ゴールドバーグ(Whoopi Goldberg)さん(58)が17日、マリフアナのオンラインコラムニストとしてデビューし、携帯小型吸引器でのマリフアナ吸引を礼賛した。

「ペン型吸引器は私の人生を変えた。いいえ、大げさじゃないわ。実のところ、彼女(ペン型吸引器)の名前はシッピー(Sippy、ちびちびすする)よ」と、ゴールドバーグさんは米コロラド(Colorado)州の地元紙デンバー・ポスト(Denver Post)のマリフアナサイト「Cannabist」で、自分の愛用する携帯小型吸引器を紹介した。

■「頭痛止め」「安心感得られる」

 コロラド州は、米ワシントン(Washington)州と共に、嗜好(しこう)品としてのマリフアナの使用を合法化している。

 だがゴールドバーグさんは、シッピーで吸引するマリフアナが、緑内障による強い頭痛を抑えるのに役だった点を強調した。緑内障は米国で300万人以上が患っている眼疾患で、失明につながる恐れもある。

「(マリフアナ吸引は)頭痛を止めるのに役だった。緑内障だと目が痛くなるけれど、彼女(シッピー)は痛みを取り除いてくれる。すばらしいわ」(ゴールドバーグさん)

「ハイな気分も違う。まるで砂浜の穏やかで暖かなそよ風のよう。とてもゆっくりと、万力を誰かに緩めてもらっているような気分。強力すぎることはない。それに私はあの超ハイな感じを求めているわけではない。私が求めているのは安心感」

■「医療用にはシッピーが理想的」

 だが米国でも、国家レベルではマリフアナはヘロインと同等の違法薬物に分類されているため、ゴールドバーグさんは、シッピーのサイズが小さいので慎重な行動をとることができると語る。

「私の持っているものを理解してくれないかもしれない町にいるときは、そのことを尊重するようにして、見せびらかさないようにしている。彼女(シッピー)は簡単に目立たないように使うことができるから、私のようにマリフアナを医療目的で使う人には、理想的よ」

 医療用マリフアナは──米食品医薬品局(US Food and Drug AdministrationFDA)は認めていないものの──米国21州で合法化されている。14日には新たにメリーランド(Maryland)州が医療用マリフアナを認めたばかりで、マリフアナを合法化する州は今後も増える見通しだ。(c)AFP