■チャットで「絶対また会おう」

 沈みつつある船内の娘や息子たちと、かろうじて携帯電話で言葉を交わした親もいる。

 ある男子生徒の母親は、パニックに陥った息子から電話を受けた。「息子は、船が傾いているし、何も見えないと取り乱した声で話しました。まだ救命胴衣をつけていないと言って、そのまま電話は切れてしまいました」と、この母親は韓国紙東亜日報(Dong-A Ilbo)に語った。

 同紙はまた、船内の生徒たちが携帯チャットで交わした会話も紹介している。1人が「なあ、みんな絶対に生きてまた会おうな」と書き込むと、他の生徒が「みんな大好きだよ」と応じている。この生徒たちが救出されたかどうかは分かっていない。(c)AFP/Jung Ha-Won