【4月17日 AFP】本田技研工業(ホンダ、Honda Motor)の2足歩行ロボット「新型ASIMO(アシモ)」が16日、米国デビューを果たした。ニューヨーク(New York)・マンハッタン(Manhattan)のホテルに登場したアシモは、英語で「ニューヨークこんにちは!今日は来てくれてありがとう」と、事前録音された少年の声であいさつした。

 新型アシモは身長1メートル30センチ、体重50キロ。歩行や走行、階段の昇降のほか、ボトルを開けてコップに飲み物を注いだり、見知らぬ人に礼儀正しく握手の手を差し出したりもできる。

 今回の実演では、アシモの柔軟性とバランスの向上に焦点が当てられた。アシモはジャンプが可能になり、複数の手話を使うことができるようになった。また走る速さは時速9キロに向上した。

 2000年に第1号が発表されたアシモは、小さな宇宙飛行士に似た姿の人型ロボットで、「Advanced Step in Innovative Mobility(新しい時代へ進化した革新的モビリティー)」の頭文字を取って名付けられた。移動が困難な人の介助を想定して研究開発が進められており、開発陣は、いつの日かアシモが、おやつを取ってきたり電気を消したりといった日常面で高齢者を支援できるようになると考えている。(c)AFP