【4月16日 AFP】ボストン・マラソン(Boston Marathon)爆破事件から丸1年となった15日の夜、昨年爆発が起きたマラソンコースのゴール付近で、警察は2個のリュックサックを爆破処理し、容疑者1人を逮捕した。

 ちょうど1年前、2度の爆発によって3人が死亡する事件が起きた現場付近でリュックサックが発見され、数百人が避難した。

 ボストン市警(Boston Police Department)は公式のツイッター(Twitter)アカウントで、放置されたリュックサックとの関連が疑われる男1人を容疑者として拘束したと発表した。記者会見したボストン市警のランドール・ハルステッド(Randall Halstead)氏によると、リュックサックは後に予防措置として爆破処理された。

 現地紙ボストン・グローブ(Boston Globe)によると、拘束されたのは、ケビン・エドソン(Kevin Edson)容疑者(25)で、同日の現地時間午後7時前にボストン市内の大通り、ボイルストン・ストリート(Boylston Street)をはだしで歩いていた。ハルステッド氏は、容疑者は黒い服を着て、リュックサックを持ち、挙動不審だったという。また容疑者自らが警官にリュックサックの中には炊飯器が入っていると述べたため、警官は容疑者の身柄を拘束し、出動要請を受けた爆発物処理班がリュックサックを爆破処理した。

 ハルステッド氏は会見でリュックサックの「中身」とだけ述べ、具体的に何だったかは明言しなかったが、同紙は、ハルステッド氏が示唆したのは昨年の犯行で使われたような圧力鍋だったと推測している。爆発処理班は同日、近くで見つかった2個目のリュックサックも処理した。これについても持ち主を探している。

 今年のボストン・マラソンは21日に実施される。(c)AFP