【4月16日 AFP】レアル・マドリード(Real Madrid)のカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督は15日、ハムストリングを痛めているクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が、FCバルセロナ(FC Barcelona)と対戦する16日のスペイン国王杯(Copa del Rey 2013-14)決勝を欠場することを明らかにした。

 ポルトガル代表で、世界年間最優秀選手「FIFAバロンドール(FIFA Ballon d'Or)」に輝いたロナウドは、最近3試合を欠場しており、アンチェロッティ監督は、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2013-14)準決勝を1週間後に控え、同選手に無理をさせたくないとしている。

 試合前日の記者会見でアンチェロッティ監督は、「クリスティアーノは欠場する。危険を冒したくはないし、今季のわれわれには重要な試合がほかにも残されている」と語った。

 レアルはロナウドが今季欠場した10試合で1敗しか喫しておらず、アンチェロッティ監督は、同選手の穴をギャレス・ベイル(Gareth Bale)、カリム・ベンゼマ(Karim Benzema)、アンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)で埋めることができると考えている。

「われわれはクリスティアーノ以外にも故障者を抱えているが、このチームには大きな信頼を寄せている。チームはいつも欠場した選手の穴を埋めてきた。決勝でもそうなることを確信している」

「われわれは飛び抜けた実力を持つ選手を欠くことになるが、彼が欠場してもチームはモチベーションを持ち続け、これまで以上に走り回り、一丸となってプレーしている」

 FCバルセロナは、約1か月前にサンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)で行われた試合を4-3で制すなど、レアルと今季対戦した試合で全勝している。

 しかし、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)と対戦した欧州チャンピオンズリーグで準々決勝敗退に終わり、グラナダ(Granada CF)とのリーグ戦では0-1でまさかの敗戦を喫して優勝争いから後退するなど、前週は厳しい一週間を過ごしていた。

 レアルの主将を務めるイケル・カシージャス(Iker Casillas)は、今季のFCバルセロナは重要な試合で最大限の力を発揮するため、最近の状態はそれほど当てにはならないとの見解を示した。

「個人的には、FCバルセロナがこの1か月間でみせたパフォーマンスは当てにならないと思っている。これは僕らと彼らにとって、まったく違う試合なんだ。決勝ではなんだって起こり得るよ」

(c)AFP/Kieran CANNING