【4月15日 Relaxnews】ノーベル財団(Nobel Foundation)はこのほど、世界で最も権威のある賞「ノーベル賞(Nobel Prize)」の創設から100年以上が経過して初めて建設されることになった「ノーベルセンター(Nobel Centre)」のデザインを発表した。

 総面積2万5000平方メートルのノーベルセンターは、2018年の完成を目指している。完成後は、ノーベル賞授賞式からノーベル博物館(Nobel Museum)まで、ノーベル賞に関するほぼすべてがこの建物内に収まるという。

 ノーベルセンター建築コンペの優勝者発表の記者会見で、財団のラーシュ・ヘイケンステン(Lars Heikensten)専務理事は、独ベルリン(Berlin)の「デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツ(David Chipperfield Architects)」によるデザインが選ばれたことを明らかにした。

 ノーベルセンター建設の総費用は12億クローナ(約190億円)で、主要な美術館やランドマークが立地する、水に囲まれたストックホルム(Stockholm)市内の歴史的なエリアに建設される。

 現在、ストックホルム市庁舎で行われているノーベル賞の晩餐会(Nobel Banquet)を除き、市内に散在している財団の活動を1か所に集約することになる。

 伝統的に12月10日にストックホルム・コンサートホール(Stockholm Concert Hall)で行われてきたノーベル賞授賞式のほか、ノーベル博物館とノーベル財団のオフィスも新ビルに移動する。

 ノーベルセンターには、図書館や会議室、教育機関に対応するための施設なども入る予定。(c)Relaxnews/AFPBB News