【4月14日 AFP】5日に投票が行われたアフガニスタン大統領選は、独立選挙管理委員会が13日発表した開票率10%の段階での途中経過によるとアブドラ・アブドラ(Abdullah Abdullah)元外相が、アシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)元財務相をリードしている。ただ、両者の差は僅かで、決選投票に持ち込まれる公算が大きい。

 選管のアフマド・ユサフ・ヌリスタニ(Ahmad Yousuf Nuristani)委員長によれば、公表されたのはカブール(Kabul)を含む26州の約5万票の開票結果。首位はアブドラ元外相で得票率41.9%、2位にガニ元財務相が得票率37.6%で続いている。3位はザルマイ・ラスール(Zalmai Rassoul)前外相で得票率9.8%。

 ヌリスタニ氏は今回の発表について、一部地域の開票結果にすぎず、開票が進むにつれ数日中にも順位が大きく変わる可能性があると強調した。

 最終的な開票結果が明らかになるのは5月末の見通しで、過半数を獲得した得票者がいない場合は上位2人の決選投票となる。

 2位につけた元世界銀行(World Bank)職員の経済専門家のガニ氏は声明で、中間結果を歓迎するとともに最終的な勝利への自信を表明した。

 新たな大統領は、米国主導の国際駐留部隊の撤退期限を年内に控えるなかで旧支配勢力タリバン(Taliban)との戦闘を指揮しつつ、先細る援助金に依存した経済の立て直しに臨むこととなる。(c)AFP/Issam AHMED