【4月13日 AFP】かつてスペインの強豪レアル・マドリード(Real Madrid)で指揮を執った経歴を持つベルント・シュスター(Bernd Schuster)氏が12日、欧州王者バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)を「退屈でつまらない」と酷評した。

 レアルとバイエルンは、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2013-14)準決勝で対戦することが決まっている。

 シュスター氏は、ドイツの日刊紙ビルト(Bild)で、「最近のブンデスリーガにおいて、そしてマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)との試合でバイエルンが示したものは、退屈で本当につまらないサッカーだった」と語った。

 欧州王者バイエルンは、3月にブンデスリーガ史上最速となるシーズン残り7試合で優勝を決めた。また、9日に行われたチャンピオンズリーグ準々決勝第2戦ではユナイテッドを3-1で下し、2試合合計スコア4-2で準決勝進出を果たしている。

 準決勝第1戦は23日にレアルの本拠地サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)、第2戦は29日にバイエルンの本拠地アリアンツ・アレーナ(Allianz Arena)で行われる。

 54歳のシュスター氏は、ゲームメーカーのティアゴ・アルカンタラ(Thiago Alcantara do Nascimento)を故障で欠くバイエルンは、パス回しの面で弱体化しており、レアルとの対戦は「互角」だという見解を示した。

 バイエルンが短いパス回しに依存しすぎていると指摘したシュスター氏は、「それが通用すればすべてが素晴らしい展開になる。しかし、それが通用しなければ悲惨な結果に終わる」と語った。

 シュスター氏によると、バイエルンのバスティアン・シュバインシュタイガー(Bastian Schweinsteiger)、マリオ・ゲッツェ(Mario Goetze)、トーマス・ミュラー(Thomas Mueller)と、レアルのクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)、シャビ・アロンソ(Xabi Alonso)、ギャレス・ベイル(Gareth Bale)が対峙する中盤での戦いが試合のカギになるとしている。(c)AFP