【4月12日 AFP】12日付のマレーシアニューストレーツタイムズNew Straits Timesは、マレーシア航空(Malaysia Airlines)MH370便がレーダースクリーン上から姿を消す直前に、ファリク・アブドル・ハミド(Fariq Abdul Hamid)副操縦士が携帯電話から電話をかけようとしていたとする捜査関係者の話を伝えた。

 同紙が引用した匿名の関係筋の話によると、電話は突然切れたが「恐らく同機が高速で通信塔から離れたため」だとしている。

 しかし、同紙は別の情報筋の話として、「副操縦士の携帯電話の回線は『再接続』されたものの、発信が8日に失踪したマレーシア航空ボーイング(Boeing)777型機からのものだった確証はない」とも伝えている。回線は同便が針路を外れた後、レーダースクリーンから消えるまでの間に再接続されたが、「『再接続』は必ずしも電話がかけられたことを意味するものではない。電話の電源が入っただけという可能性もある」とこの関係者は語っている。

「必死の救助要請」との見出しが付けられたこの記事は、副操縦士が誰に電話をしようとしたのかについては触れていない。

 マレーシア政府と同国メディアはこれまでも、同機の捜索や関連の犯罪捜査に関する詳細について、互いに矛盾する内容を発表したり、自らの過去の説明や報道と矛盾する事柄を伝えたりしている。(c)AFP