【4月11日 AFP】イングランドサッカー協会(Football AssociationFA)は10日、アストン・ビラ(Aston Villa)とのリーグ戦で退席処分を受けたチェルシー(Chelsea)のジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督に対し、8000ポンド(約136万円)の罰金を科したと同時に、今後の行動についても釘(くぎ)を刺したことを明らかにした。

 FAはウェブサイト上で、「チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督に8000ポンドの罰金を科し、独立規制委員会での聞き取りを行ったあと、今後の行動について注意を与えた」と声明を発表した。

 モウリーニョ監督は、チェルシーが敵地ヴィラ・パーク(Villa Park)で0-1の敗戦を喫した試合で、クリス・フォイ(Chris Foy)主審から退席を命じられており、不適切な行為について罰則を科された後、FAに対して個別の聞き取りを要望した。

 FAは、「モウリーニョ氏は再度ピッチに入り、主審に話しかけようとしたことが(中略)不適切な行為とみなされたことについて、FA規定に触れたことを否定している」と述べた。

「しかしながら、9日に行われた個別の聞き取りで処分が決定された」

 そもそもの発端は、チェルシーのMFラミレス(Ramires Santos do Nascimento)がアストン・ビラのカリム・エル・アフマディ(Karim El Ahmadi)に対して危険なファウルを犯したとしてレッドカードを提示された際、激しく抗議に出たモウリーニョ監督がピッチに入ったことだった。この試合で、チェルシーはウィリアン(Willian Borges da Silva)も退場処分を受けている。

 モウリーニョ監督は、仲裁するためにピッチに入っただけだと主張したが、フォイ主審はすぐさま退席を命じている。

 この試合からの連敗により、チェルシーのリーグタイトル獲得は危機に直面し、モウリーニョ監督はフォイ主審に辛らつな言葉を浴びせてきた。

 モウリーニョ監督は、昨年10月に4-1で勝利したカーディフ・シティ(Cardiff City)戦の途中にも、主審の判定に抗議して退席を命じられ、罰金8000ポンドを科されている。

 チェルシーは現在、リーグ首位のリバプール(Liverpool FC)を勝ち点2差で追っており、8日の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2013-14)準々決勝ではパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)を2-0で下し、準決勝進出を決めた。(c)AFP