【4月11日 AFP】米ラスベガス(Las Vegas)で10日、講演中のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前国務長官(66)に向かって、警備をかいくぐった女が靴を投げつける事件があった。幸い、靴はクリントン氏には当たらず、同氏はこの騒動を一笑に付した。

 事件は、ラスベガスのマンダレイ・ベイ・リゾート&カジノ(Mandalay Bay Hotel and Casino)で開かれた米国再生資源協会(Institute of Scrap Recycling IndustriesISRI)主催の会合で、2016年米大統領選の民主党候補として有力視されているクリントン氏が登壇した際に起きた。

 クリントン氏はとっさに首をすくめ、頭の左上をかすめた物体をよけた。地元KTNVテレビの映像によれば、クリントン氏は「今のは何、コウモリ? 誰かが私に何か投げつけたの?」と言った。

 その後、落ち着きを取り戻したクリントン氏は「(パフォーマンス集団)シルク・ドゥ・ソレイユ(Cirque du Soleil)の(演目の)一部だったの?」と、持ち前のユーモアのセンスを発揮。「なんということでしょう。廃棄物処理問題がこんなに賛否両論のあるものだとは知らなかったわ。彼女が、私みたいにソフトボールをやっていなかったことに感謝しましょう」と続け、会場の笑いを誘った。

 地元紙ラスベガス・レビュージャーナル(Las Vegas Review-Journal)によると、靴を投げたのは金髪の女で、即座に会場から連れ出された後、逮捕されたという。ISRIによれば、女は会合の正式な出席者ではなかったという。(c)AFP