【4月11日 AFP】スイス・ジュネーブ(Geneva)で開かれた地雷問題に関する会議でウクライナの代表団は10日、ロシア軍がウクライナが訓練目的で保有していた地雷を接収し、ウクライナ国内に対人地雷を埋設していると主張した。

 ウクライナ代表団は、ロシア軍はクリミア(Crimea)半島とクリミア半島に近いウクライナのヘルソン(Kherson)に地雷を埋設し、ウクライナ本土とクリミア半島の境界付近に地雷原を作っているとして「強い懸念」を表明した。

 ロシアは先月、クリミア半島を編入する手続きを取ったが、ウクライナ政府はこれを認めず、クリミア半島は依然としてウクライナ領だという立場を取っている。

 ウクライナが会議に提出した文書の草稿によると、「地雷原は有刺鉄線で囲まれ、『地雷(Mines)』と書かれた警告標識が掲げられている」という。

 会議は、対人地雷の使用、貯蔵、生産及び移譲の禁止並びに廃棄に関する条約(Convention on the Prohibition of the Use, Stockpiling, Production and Transfer of Anti-Personnel Mines and on their Destruction、通称 オタワ条約 Ottawa Treaty)の順守状況について話し合うために開かれた。(c)AFP