【4月10日 AFP】フランス北西部ルアーブル(Le Havre)で、中国から輸入された偽薬240万回投与分が押収されていたことが分かった。欧州連合(EU)圏内で押収された例では最大だという。ルアーブル税関が10日、明らかにした。

 押収された偽薬は下痢止め、頭痛薬、勃起不全治療薬などで、2月末にルアーブル港に到着した中国茶と表示されたコンテナの中に入っていた。これらの偽薬には、有効成分が全く含まれていないものや真正品に比べてわずかしか含まれていないもあり、服用すれば深刻な健康被害が出る恐れもあるという。

 中国では昨年12月、偽薬の製造問題で中国当局が大規模な取り締まりを実施。1300人を逮捕した他、インターネット上で違法に薬を販売していた数十の薬局などを閉鎖している。(c)AFP