100万人が眠る立ち入り禁止の島、NY市の共同墓地
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■ようやく始まった墓地訪問
当局はこれまで、ハート島にある建物は荒れ果て廃虚化しているため、同島には訪れる人を迎える設備がないと説明してきた。
また長年にわたって埋葬者の身元と埋葬場所の記録は不完全なままで放置され、それを閲覧することも困難だった。記録の一部は消失あるいは焼失しているため、実際にここに埋葬されているかどうかさえ分からない遺族もいるという。
だが2007年以降、矯正当局は島への訪問を数回にわたって認めている。さらに昨年11月には、訴訟の構えを示した女性数人のグループが特定の墓地を訪問することが許可された。最初の訪問は3月14日に実現しており、写真の撮影も許された。
ハート島プロジェクトでは、これまでに埋葬者6万人の情報をデータベースに登録しているという。
また現在、まだ審議には至っていないものの、ハート島の管轄を公園管理当局に移管する条例案が市議会に提出されている。(c)AFP/Brigitte DUSSEAU