【4月9日 AFP】フランス地方選での与党・社会党の大敗を受けて先週、首相に就任したマニュエル・バルス(Manuel Valls)首相(51)が8日、熱のこもった所信表明演説を行い、労働コストの削減と減税を通して不況から脱却し、同国の「新しい章を開く」決意を示した。

 その中でバルス氏は、経済成長と消費者購買力の向上、また失業率が記録的な高さに達している中、不可欠な雇用創出策によって「信頼感」を取り戻すと約束した。

 社会党の右派に属し、前内閣で内相を務めたバルス氏は、トニー・ブレア(Tony Blair)元英首相と政治手法が似ているとされる。フランソワ・オランド(Francois Hollande)大統領が内閣改造を行った際、前任のジャンマルク・エロー(Jean-Marc Ayrault)氏から首相職を引き継いだ。

 演説後に国民議会(下院)でバルス首相の信任投票が行われ、賛成306、反対239で差をつけて信任された。棄権は26票だった。(c)AFP/Marianne BARRIAUX