【4月8日 AFP】101年前にドイツ沖の海に投げ入れられた、世界最古とみられる瓶入りのメッセージが見つかった。送り主の孫娘も特定され、感動の対面を果たした。同国の博物館が7日発表した。

 ドイツ北部の港湾都市ハンブルク(Hamburg)にある国際海事博物館(International Maritime Museum)のホルガー・フォン・ノイホフ(Holger von Neuhoff)さんがAFPに語ったところによると、同国北部キール(Kiel)沖のバルト海(Baltic Sea)で先月、走り書きされたメッセージが入ったビール瓶を漁師が引き揚げたという。

 ノイホフさんは、「これほど古い瓶入りのメッセージが、特に瓶に損傷がない状態で見つかったのは間違いなく初めて」と話している。

 その後専門家らが送り主の特定作業に乗り出し、その孫に当たるのがベルリン(Berlin)在住のアンゲラ・エルドマン(Angela Erdmann)さん(62)であることを突き止めた。

 独DPA通信に対し、「ほとんど信じられなかった」と語ったエルドマンさんは、先週初めて同博物館で実物を見たという。瓶の中に収められていたはがきには、発見したら送り主のベルリンの自宅に届けてほしいと記されている。エルドマンさんは、「非常に感動的な瞬間」で、「涙が頬を伝った」と話した。