【4月4日 AFP】米上院情報特別委員会(Senate Intelligence Committee)は3日、米中央情報局(CIA)がブッシュ政権下で行った虐待的な尋問に関する機密報告書について主要部分の公開を11対3の賛成多数で可決した。同報告書の公開はバラク・オバマ(Barack Obama)大統領が早急に求めていた。

 問題の尋問プログラムは、CIAとそれを監視する上院委員会の間に異例の緊張をもたらしたもので、6300ページに及ぶ重要報告書にはCIA史上、最も反道義的だった時期の1つが詳細に記録されている。

 同委員会のダイアン・ファインスタイン(Dianne Feinstein)委員長は「この報告書は、わが国の価値観と著しい対照をなす残虐性を明るみにするものであり、二度と起きることを許してはならないわが国の歴史の汚点が記録されている」と述べた。

 2001年9月11日の米同時多発テロ直後に開始されたCIAの拘束および尋問プログラムは、水責めなど「強化した尋問技術」が用いられ、オバマ大統領などが拷問に例えて問題視してきた。(c)AFP/Michael Mathes