【4月4日 AFP】フランスのフランソワ・オランド(Francois Hollande)大統領は2日、新内閣人事を発表し、オランド氏の元パートナーであるセゴレーヌ・ロワイヤル(Segolene Royal)氏(60)をエコロジー・持続的開発・エネルギー相に起用した。

 先月30日に決選投票が行われた地方選で手痛い敗北を喫したオランド大統領は、ジャンマルク・エロー(Jean-Marc Ayrault)首相を解任し、強気の物言いで知られるマニュエル・バルス(Manuel Valls)内相(51)を新首相に任命していた。

 早速、組閣に着手したオランド大統領とバルス新首相は、新内閣で閣僚数を38人から16人に削減。新顔2人を入閣させ、半数の8閣僚に女性をあてた。

 オランド大統領との間に4人の子どもがいるロワイヤル氏は、07年の大統領選に出馬し、ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)前大統領に敗北した過去を持つ。新たに任命された閣僚たちの中では、ローラン・ファビウス(Laurent Fabius)外相に次ぐナンバー2に位置づけられる。

「権力の回廊」に復帰を果たしたロワイヤル氏は、テレビ局フランス3(France 3)に対し「非常に名誉なことだと思っている」と語り、景気回復と失業率の改善に取り組み、フランスを「環境大国」にすることを誓った。

 ロワイヤル氏は社会党の大物と目されてきたが、前回の組閣時には、当時オランド大統領のパートナーだったバレリー・トリルベレール(Valerie Trierweiler)さんが反対し入閣が阻まれたとも伝えられている。オランド大統領は今年1月に女優のジュリー・ガイエ(Julie Gayet)さんとの不倫スキャンダルの末、トリルベレールさんとの関係を解消したため、ロワイヤル氏の入閣に障害がなくなった。(c)AFP/Marianne BARRIAUX