【4月3日 AFP】国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は3日、内戦を逃れてシリアを脱出し隣国レバノンで難民登録したシリア人が100万人を超えたと発表した。

 UNHCRによれば、いまやシリア難民の数はレバノン総人口の4分の1に相当するまでに膨れ上がっている。資源は急速に尽きつつあり、各自治体の受け入れ能力も限界に近付いているという。

 UNHCRの声明は、国土の小さなレバノンは「国民1人当たりの難民受け入れ数」が世界で最も多い国となったと指摘。今後も同じペースでシリア難民を受け入れていくことは困難な状況だと警告している。

 アントニオ・グテレス(Antonio Guterres)高等弁務官は、「難民の流入はどの国にとっても大きな負担だが、レバノンのような小さく、国内にさまざまな問題を抱えた国にとっては想像を絶する打撃だ」と声明で述べている。(c)AFP