【4月1日 AFP】ケニアの首都ナイロビ(Nairobi)で3月31日、3か所でほぼ同時に爆発があり、少なくとも6人が死亡、数十人が負傷した。警察が発表した。

 ナイロビ警察署長は記者団に対し、「われわれは現場に入っている。当然テロ攻撃という疑いを持っている」と述べた上で、「負傷者は25人で、複数の病院に運ばれた。さらに6人の遺体を収容した」ことを明らかにした。

 爆発が起こったのは人口が密集したイーストリー(Eastleigh)地区。ここはソマリ人が多く居住するため「リトル・モガディシオ(Little Mogadishu)」とも呼ばれている。診療所1か所と小さな飲食店2軒が標的となった。夕方の帰宅時間帯で、軽食を求めて立ち寄った人もいた。

 警察は使用された爆発物の種類の特定を急いでいる。同警察署長によると1か所では手製爆弾が使われたとみられるという。また別の攻撃の現場の目撃者らは、1個または複数個の手りゅう弾が投げ込まれたと話している。

 近年イーストリー地区では何度か爆発が発生しており、警察は多くの場合イスラム過激派による犯行と断定している。

 現場のAFPカメラマンの話では、救急隊員が爆発でちぎれ飛んだ遺体の部位を集めようとしたところ多数の警察官が現場周辺への立ち入りを禁止し、遺体収容作業の前に他に爆発物がないか捜索したという。

 ケニアでは、港湾都市モンバサ(Mombasa)に近いリコニ(Likoni)地区の教会を武装集団が襲撃して信徒らに発砲し、6人が死亡する事件が1週間ほど前に発生したばかりで、イスラム過激派による暴力行為への警戒感が強まり、主要都市の警備が強化されていた。(c)AFP/Simon MAINA