【3月28日 AFP】世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships 2014)は27日、さいたまスーパーアリーナ(Saitama Super Arena)で女子シングル・ショートプログラム(SP)が行われ、浅田真央(Mao Asada)が世界最高の78.66点を記録し、期待はずれの結果に終わったソチ冬季五輪の記憶を払拭した。

 今回が現役最後の大会になる可能性を示唆している23歳の浅田は、フレデリック・ショパン(Frederic Chopin)の「ノクターン(Nocturne in E flat major)」に乗せた演技で、冒頭のトリプルアクセルの着氷に成功すると、続けて3回転フリップと3回転・2回転のコンビネーションも決めた。

 浅田はまた、3種類すべてのスピンとステップで最高難度のレベル4と認定され、会場に集まった1万8400人の観衆を沸かせた。

 これまでのSP世界歴代最高得点は、浅田が銀メダルを獲得した2010年のバンクーバー冬季五輪で金妍児(Yu-Na Kim、キム・ヨナ)が記録した78.50点だった。そして浅田は、自己最高だった75.84点を5年ぶりに更新している。

 2012年大会覇者で、ソチ五輪ではアデリナ・ソトニコワ(Adelina Sotnikova)、キム・ヨナに続いて銅メダルを獲得したカロリーナ・コストナー(Carolina Kostner、イタリア)は77.24点で2位に、15歳のユリア・リプニツカヤ(Julia Lipnitskaia、ロシア)は74.54点で3位につけた。

 コストナーとリプニツカヤは、ともに自己ベストを更新している。