【3月27日 AFP】2014ローレウス・ワールド・スポーツ・アワード(2014 Laureus World Sports Awards)の授賞式が26日、マレーシアで行われ、男子はフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)年間王者のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel、ドイツ)、女子は競泳のミッシー・フランクリン(Missy Franklin、米国)が年間最優秀選手賞を受賞した。

 マレーシア航空(Malaysia Airlines)MH370便の悲劇に見舞われた同国の首都クアラルンプール(Kuala Lumpur)の繁華街で盛大に行われた授賞式では、その他に3冠を達成したサッカードイツ1部リーグのバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)がラグビーのオールブラックス(ニュージーランド代表)を退けて年間最優秀チーム賞を、男子テニスのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)がカムバック賞を受賞した。

 世界のスポーツ界の著名人も多く詰めかけた授賞式では、式典に先立ち、MH370便に乗っていた239人に対して黙とうがささげられた。同機については、詳しい状況はいまだ不明ながら、インド洋(Indian Ocean)に墜落して乗客乗員は死亡したと発表されている。

 F1で史上最年少での4連覇を達成し、今週にはシーズン第2戦のマレーシアGP(Malaysian Grand Prix 2014)に臨むベッテルは、陸上短距離のウサイン・ボルト(Usain Bolt、ジャマイカ)、バスケットボールのレブロン・ジェームズ(LeBron James、米国)、ナダル、サッカーのクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo、ポルトガル)、陸上長距離のモハメド・ファラー(Mohammed Farah、英国)を抑えて受賞を果たした。

 一方の女子では、18歳のフランクリンがテニスのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)、棒高跳びの女王エレーナ・イシンバエワ(Yelena Isinbayeva、ロシア)らを破って表彰された。

 カムバック賞を受賞したナダルは、現役続行すら脅かした膝の負傷から驚異の復活を果たし、全米オープン(The US Open Tennis Championships 2013)や全仏オープン(French Open 2013)を制して世界ランキング1位にも返り咲いた。

 ブレイクスルー賞には、世界ロードレース選手権(WGP)MotoGPクラスのライダー、マルク・マルケス(Marc Marquez)が選ばれた。マルケスは昨シーズン、20歳と266日で同クラスの史上最年少王者となっている。(c)AFP/Talek HARRIS