ギニアで発生のエボラ出血熱、隣国シエラレオネにも拡大か
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■コウモリの食用を禁止
一方でギニア政府は、エボラ出血熱が発生した同国南部の住民らにコウモリを食べることを禁止したと発表。コウモリは、同地方で広く食卓に上る食材の1つだが、同時にエボラウイルスの自然宿主とも考えられている。
ギニアのレミ・ラマ(Remy Lamah)保健相は、伝染病の発生地を視察中に「コウモリはちょうど今、周囲4県とディエケ(Diecke)地区の間を移動しているところだ。同地域でのコウモリの食用を正式に禁止した」と述べた。
世界保健機関(World Health Organization、WHO)によると、エボラ出血熱に対する治療法はまだ確立されておらず、ワクチンも存在しない。ウイルスの型にもよるが、発症患者の25~90%が死亡するという。
WHOのタリク・ヤシャレビチ(Tarik Jasarevic)報道官は、スイス・ジュネーブ(Geneva)で開かれた国連(UN)の記者会見で、西アフリカで発生したエボラ出血熱のウイルスは、最も致死率の高いザイール型(Zaire strain)であると確認されたと発表した。(c)AFP/Mouctar Bah