【3月26日 AFP】西アフリカのリベリアから帰国した後にエボラ出血熱の疑いがある症状が確認されていたカナダ人男性が、検査の結果、エボラウイルスには感染していなかったことが分かった。ローナ・アンブローズ(Rona Ambrose)・カナダ保健相の報道官が25日、AFPに対し明らかにした。

 また、世界保健機関(World Health OrganizationWHO)によれば、この男性はマールブルグ病、ラッサ熱、クリミア・コンゴ出血熱、リフトバレー熱にも感染していないことが確認された。カナダ公衆衛生庁によると、男性の症状を引き起こしている原因を特定するための検査は現在も続けられている。

 中部マニトバ(Manitoba)州ウィニペグ(Winnipeg)にある国立微生物研究所(National Microbiology Laboratory)が行った検査の結果が出るまで、男性は隔離されていた。さらに中部サスカチワン(Saskatchewan)州の保健当局によれば、男性の家族も同州で隔離されていた。

 西アフリカで初めてエボラ出血熱への感染者が確認されたギニアでは、隣国リベリアでも感染の疑いがある症例が複数報告されたことを受け、医療関係者が感染の拡大を食い止めようと奔走している。(c)AFP