【3月24日 AFP】フランス通信(Agence France-PresseAFP)は18日、2014年のケイト・ウェブ賞(Kate Webb Prize)の詳細を発表した。同賞は国際通信社であるAFPが、アジアにおける災害や紛争などの報道で非常に優れた取材活動を行ったジャーナリストに贈るもの。

 選考対象となるのは、現地採用、フリーランスを問わず2013年に、アジア国内の現地メディア企業のために記事や写真、映像を提供しているジャーナリストたち。受賞者には賞金3000ユーロ(約43万円)が贈られる。

 応募受け付けは4月18日まで。受賞者は5月に発表され、アジアで開催される授賞式に招待される。

 同賞は、AFP特派員であったケイト・ウェブ氏の功績をたたえて創設された。同氏は、ベトナム戦争などアジア地域の歴史的ニュースを40年にわたり報道し、勇敢な記者として高い評価を得た。AFP退職後、2007年に64歳で死去。

「報道の自由に対する規制が強まり、ジャーナリストたちは紛争状況下などではいつも標的にされている」と、AFPのアジア太平洋ディレクター、ジル・カンピオン(Gilles Campion)氏は言う。

 また、「台風30号(アジア名:ハイエン、Haiyan)に直撃されたフィリピンでの取材では、ジャーナリストは身体的にも精神的にも多くが求められた」と語った。

 同賞の詳細はフェイスブックに公開中。応募はkatewebbprize@afp.com.まで。(c)AFP